密室殺人ゲーム2.0 (講談社ノベルス ウC-)/歌野 晶午

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2010本格ミステリ・ベスト10 第1位
第10回本格ミステリ大賞 候補作

「密室殺人ゲーム王手飛車取り」の続編。
前作の終わり方から、どういう風に繋げていくのかと興味深く読み始めた。

非現実的でありながら、現実的という5人の殺人ゲーム。
前回の結末はあっさり無視しながら、淡々とゲームを続けている。
しかし、なんとなくノリの軽さを感じる。
その違和感は中盤で解消され、前作との繋がりが明らかとなるわけだが。。。

それにしても、この設定でなくては成り立たないトリックの数々は秀逸である。

そして、本作の傑作は、やはり最後の事件だろう。
そのゲーム性を象徴する結末に恐怖を覚えずにはいられない。